カメルーンでの携帯電話基地局の点検作業時間を1日から1時間に短縮
SkyVue Solutions社は、カメルーンのドゥアラにあるIHS Towers社の携帯電話基地局の点検を試行した際に、PIX4DscanとPIX4Dinspectを用いたドローンによる携帯電話基地局点検の素晴らしい結果を示しました。点検の所要時間が大幅に短縮され、コストが1/3に圧縮されただけでなく、最終的なレポートの精度も改善されました。それを実現したのは、点検に用いられたドローンとPix4Dソフトウェアです。
カメルーンと米国を拠点とするSkyVue社は、ドローンを利用した技術サービスを通信、建設、保険など幅広い業界向けに提供しています。IHS Towers社のプロジェクトにあたってSkyVue社が掲げた目標は、標準的な携帯電話基地局の点検を実施する際に、ドローンを使用して鉄塔のインテリジェントなデジタルツインを3Dデータとして生成するという新しい点検プロセスを検証することでした。これに成功すれば、IHS Towers社は得られた鉄塔の3Dデータを利用してバーチャルに測定、新規の設置計画、エンジニアリング作業の説明を行えるようになります。
携帯電話基地局の点検に伴うリスク
IHS Towers社はカメルーン全土に2,217基の通信用鉄塔を保有しており、IHS Cameroon社のチームが保守点検にあたっています。IHS Cameroon社は定期的に鉄塔を点検し、アンテナの位置や、故障または破損した機器の評価を行っています。しかし、通信用鉄塔の高さは300メートルにも達する場合があります。目視で点検するために、資格を持つ作業員が鉄塔の頂上まで 登り、写真を撮影したり目視で状態を観察したりして、基地局の状態を報告するレポートを作成します。
この方法の問題点は、鉄塔に登る作業員が大きな危険にさらされることです。転落した場合には大けがを負うリスクがあります。さらに、時間と費用がかかり、質の低いデータや不完全なデータしか得られないこともあります。IHS Cameroon社は事業規模の問題から、鉄塔のスケッチを手描きで作成して、アンテナの追加工事、エンジニアリング作業、メンテナンス計画の立案に使用したこともありました。このプロセスは鉄塔に登る作業員の安全リスクを避けるために役立ちますが、時間の短縮や費用の節約には繋がりません。
場所 | ドゥアラ(カメルーン) |
撮影チーム | SkyVue Solutions社 と IHS Towers社 |